Q1:男女で浴衣の前合わせが違うと聞いたのですが、本当ですか?
A1:全くの誤解です。洋服のシャツやジャケットは男性が「右前(右が上)」、女性が「左前(左が上)」と男女で異なりますが、和装(着物・浴衣・羽織)は性別・年齢を問わず全員が「右前(自分から見て左衿が上)」で着用します。
Q2:温泉旅館に置いてある浴衣も、普段の浴衣と同じルールで着るべきですか?
A2:はい、温泉旅館の浴衣も完全に同じ右前で着用します。旅館の浴衣はおはしょりを作らない「対丈」であるため、衿元がはだけやすい特徴があります。帯を締める前に必ず「右手が自然と懐に入る向き」になっているか鏡で確認してください。羽織を着る場合も前合わせの向きは同じです。
Q3:外出先で衿元が緩んで開いてきてしまいました。手鏡だけで直す方法はありますか?
A3:衿元が崩れたときは、首元の布を直接引っ張ってはいけません。女性の場合は、身八つ口(脇の下の開口部)から手を入れて、内側にある下前(右衿)の端を軽く下に引きます。そのあと、帯の下から上前(左衿)を少し引き下げると、首元のたるみが綺麗に解消されます。直した後は必ず右手を入れて正しく右前が維持されているか確認してください。
Q4:スマホのインカメラで撮った写真が「左前」に見えて友人から指摘されました。どうしてですか?
A4:スマートフォンの自撮り撮影時、カメラの「鏡像保存」機能が働いて左右反転して記録されたことが原因です。着付け自体が正しければマナー違反ではありませんが、SNS上では誤解を招きやすいため、写真編集アプリで画像を水平反転させて元の向きに戻してから投稿することをおすすめします。
Q5:左前で着てしまった場合、周囲からどのような印象を持たれますか?
A5:和装の知識がある人からは「死に装束と同じで縁起が悪い」「マナーを知らない」と受け取られてしまう可能性が高いです。特に年配の方やフォーマルな場では厳しく見られる傾向にあります。もし途中で気づいた場合は、恥ずかしがらずに化粧室などですぐに羽織り直すのが賢明です。