客席から舞台を見つめる観客や、長年成駒屋を支えてきた後援会関係者は、一連の報道をどのように受け止めているのでしょうか。劇場の現場や歌舞伎ファンのコミュニティを調査すると、一般的な芸能ニュースのバッシングとは異なるリアルな空気感が浮かび上がります。
東銀座の歌舞伎座に足を運ぶ長年の贔屓筋からは、「週刊誌の見出しには眉をひそめることもあるが、花道を出てきた芝翫さんの第一声を聞けば、やはり成駒屋の芸は本物だと納得せざるを得ない」「義太夫狂言での肚(はら)の据わり方は、同世代の役者の中でも頭ひとつ抜けている」といった、役者としての力量を称賛する声が支配的です。
一方、SNSや知恵袋などの一般層からは「三田寛子さんが健気すぎて痛々しい」「家庭を大切にしてほしい」という厳しい意見が根強く存在します。しかし、息子たちが大役に挑戦する舞台のロビーでは、三田寛子が上品な着物姿で贔屓筋に頭を下げ、その後ろで芝翫が関係者と堂々と挨拶を交わす姿が目撃されています。ファンの間でも「これが伝統芸能の一家の在り方であり、外野が単純な善悪で測れるものではない」という理解が浸透しつつあります。