漏洩が懸念されている情報の中身とは一体何か。関係筋の証言を総合すると、標的となったのは陸上自衛隊の通信ネットワークおよび有事における部隊展開計画の細部だ。特に、日米共同演習で用いられる暗号化通信のプロトコルや、離島防衛における補給線の配置ルートに関するデータが国外へ流出した恐れが指摘されている。
仮にこれらの軍事情報漏洩が事実であれば、日本の防衛網は根底から破綻する。「相手国にとって、自衛隊の動クセや通信の隙を知ることは戦わずして勝つのと同義だ」。防衛アナリストは息をのむ。現時点では防衛省は事態の全容解明に向けた慎重な捜査を続けているが、漏洩した情報の範囲によっては、装備品や通信システムの全面改修という莫大なコストと期間を強いられる事態も否定できない。