東京で最も服装選びが難航するのは、3月〜4月の春先や10月〜11月の秋口といった季節の変わり目です。1日の最高気温と最低気温の差が10℃以上に開くことも日常茶飯事で、日中は暖かくても夜には冬の寒さに逆戻りします。
この寒暖差をスマートにいなすテクニックが、現代的な「レイヤード(重ね着)」の設計です。ポイントは、重たい服を1着着るのではなく、「薄手で機能的なアイテムを3層で組み合わせる」ことにあります。
ベースレイヤーには調温機能や吸放湿性に優れたインナーを選び、ミドルレイヤーには前開きで脱ぎ着が容易なカーディガンやジップアップベスト、シアーシャツを投入します。そしてアウターには、小さく畳んでバッグに収納できるパッカブル仕様のシェルジャケットや、軽量のトレンチコートを合わせます。
日差しが暖かくなったらアウターを脱いで肩掛けスタイルにし、冷え込んできたらインナーベストを差し込むといった調整が即座に行えるため、荷物を増やさずに一日中快適なコンディションをキープできます。