現場の食育指導においても誤解は根深い。公益社団法人日本栄養士会に所属するベテランの管理栄養士は、「野菜ジュースを飲んでいるから野菜スープや生サラダを食べなくても大丈夫、と思い込んでしまうのが最大の落とし穴です」と注意を促す。
液体として摂取された栄養分は、胃を速やかに通過して小腸へと届くため、咀嚼による唾液の分泌や満腹中枢の刺激が行われない。結果として、ジュースを飲んだ後に余分な間食をしてしまい、カロリー過多に陥るリスクが高まるのだ。日々の食事のベースはあくまで主食・主菜・副菜のバランスであり、ジュースは補助的なサポートとして捉える姿勢が欠かせない。