本作の物語は、北海道から上京して都内の大学に通い始めた20歳の青年・片桐京介(かたぎり きょうすけ)を中心に展開します。京介には地元に5年間交際を続けている純朴な彼女・小山内早智(おさない さち / 通称:さっちゃん)がいました。遠距離恋愛の寂しさを埋めるように手紙や小包を送り、京介の身の回りを甲斐甲斐しく気遣うさっちゃんに対し、京介はどこか息苦しさと物足りなさを抱いていました。
そんな京介の心の隙間に入り込んだのが、アパートの隣室に住む専業主婦・国木紫乃(くにき しの)です。紫乃は一見すると裕福で恵まれた生活を送っているように見えますが、夫である国木要(くにき かなめ)との冷え切った関係や日常の虚無感に深く苦しんでいました。どこか自分と似た孤独と空虚さを漂わせる京介と紫乃は、急速に惹かれ合い、決定的な一線を越えて肉体関係を結んでしまいます。
ドラマ版(2026年放送)では、主人公の京介役をダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」のメンバーとして高い表現力を誇る木村慧人が熱演。地元の恋人・早智役を瑞々しい存在感の中山ひなの、隣室の人妻・紫乃役を妖艶さと脆さを併せ持つ石川恋、そして冷徹さと狂気を孕んだ夫・要役を実力派の桜田通が演じ、息詰まる四角関係のテンションを極限まで高めました。音楽面でもHi-Fi Un!cornがオープニングおよびエンディング主題歌を手掛け、破滅へと疾走する若者たちの心象風景を鮮烈に彩りました。