Q1:なぜ花は子どもが危険な状態になっても小児科に連れて行かなかったのですか?虐待には当たらないのでしょうか?
A1:作中では、子どもたちがオオカミに変身してしまう体質を持っていたため、「医師に正体がバレて子どもを奪われる、あるいは社会から隔離・研究対象にされる」という極度の恐怖を抱えていたためです。現実の法制度に照らせば明らかにネグレクト(医療ネグレクト)に該当する極めて危うい行動ですが、作品の設定上は「子どもの正体を社会から守るための究極の防衛行動」として描かれています。このリアリズムとファンタジーの衝突が、視聴者の間で強い反発を生む原因となっています。
Q2:花が「クズ」とまで過激に呼ばれてしまう決定的な理由は何ですか?
A2:主に「避妊に対する意識の低さ」「児童相談所や近隣住民に対する一方的な居留守・拒絶」「雪が人間社会に適応しようと努力する一方で、雨の野生化を止められなかった責任感の曖昧さ」などが、ネット上で極端に叩かれる要因となっています。特に「親としての責任をファンタジーの美しさで誤魔化している」と感じるリアリスト層から、極端な蔑称を用いて批判される傾向があります。
Q3:映画のラストで、花は母親として幸せになれたのでしょうか?
A3:花は雪を人間の社会へ送り出し、雨を狼として自然へ帰すという、二人の相反する生き方をどちらも否定せずに尊重し切りました。作中のラストシーンで彼女が見せる穏やかな笑顔は、自己犠牲の呪縛から解放され、子どもたちを完全に信じて「手放す」ことができた一人の人間としての精神的充足感を示しています。孤独な山暮らしに戻ったように見えますが、精神的には親としての役割を完遂した晴れやかな境地に達したと言えます。