長年、日本のアパレル市場は平均身長158cm前後に合わせてパターンを引いてきた。そのため、168cm以上のサイズ感を持つ人々は「丈が短くてツンツルテンになる」「ウエストや膝の位置がズレる」という長寸の悩みを独りで抱え込んできた歴史がある。
この潮目を一気に変えたのが、当事者の切実な声を直接商品化するD2Cブランドの台頭だ。高身長に特化した股下80cm以上のパンツや、肩幅・バスト位置を再計算したドレスがヒットを記録。2026年の現在、大手ファストファッションからデザイナーズブランドに至るまで、標準丈と「トールサイズ」を並列で展開することが新しいグローバルスタンダードとなっている。