平日の早朝7時、上りホームにはノートPCを抱えたビジネスパーソンの姿が目立つ。かつての通勤ラッシュとは異なる、どこか余裕を漂わせた足取りだ。特急「あずさ」「かいじ」を使えば、新宿までノンストップ感覚でアクセスできる。この圧倒的な時間距離が、都市と地方の二重生活を現実的な選択肢に変えた。
駅周辺にはここ数年で、築数十年の建物をリノベーションしたコワーキングスペースやシェアオフィスが点在するようになった。午前中は高速光回線を通じてロンドンやシンガポールとオンライン会議を行い、午後は桂川のせせらぎを聞きながら企画書を練る。そんなワークスタイルが、ここではもはや日常の風景として溶け込んでいる。