甲本ヒロトの年収と総資産の真相|印税と現在も続くロックの経済学

甲本ヒロトの年収と総資産の真相|印税と現在も続くロックの経済学

甲本ヒロトの年収と総資産の真相|印税と現在も続くロックの経済学の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

ネット上には「甲本ヒロトは商業主義を嫌悪し、お金を汚いものと考えている」といった、ある種の清貧ロックスター幻想を抱く言説が散見されます。しかし、これは彼の本質を見誤った誤解です。

過去のロングインタビューや自著、ラジオでの語り口を丹念に追うと、彼はお金そのものを否定したことは一度もありません。むしろ、極めて明晰かつドライにお金の価値を認識しています。若手時代、日々のパンにも困っていた下積み時代を振り返り、彼はかつてこのような趣旨の言葉を語っていました。

「お金はあったほうがいいに決まってる。だけど、お金を目的にして音楽をやったことは一度もない。好きなことを夢中でやって、その結果としてお金がついてきただけなんだ」

彼が最も嫌悪するのは、「お金によって自分の行動や表現を制限されること」です。メジャーレーベルからの高額なオファーや、意に沿わない巨額タイアップを平然と断り続けるのは、お金が嫌いだからではなく、お金のせいで「ロックンロールを心底楽しむ時間」が奪われることを本能的に警戒しているためです。

岡山から上京した青年時代、ザ・コーツなどの前身バンドを経てTHE BLUE HEARTSを結成した経歴を振り返っても、彼の行動原理は一貫して「退屈から逃れること」でした。彼にとっての豊かさの単位は「銀行の預金残高」ではなく、「今日もレコードを聴けたか」「ステージで思い切り叫べたか」という純粋な体験の濃度に他なりません。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。