端的な事実からお伝えすると、「喜怒愛楽」という四字熟語は日本語の規範として完全に間違いです。広辞苑や大辞林をはじめとする主要な国語辞典に「喜怒愛楽」という見出し語は掲載されておらず、伝統的な慣用句としても認められていません。
この二つの表現における決定的な差異は、3文字目が「哀(かなしみ)」であるか「愛(あいじょう)」であるかという点に集約されます。本来の「喜怒哀楽 意味 由来」を辿ると、人間が抱く普遍的な4つの基本的感情を並べたものです。喜び(喜)、怒り(怒)、悲しみ(哀)、楽しみ(楽)という対比とグラデーションによって、人の心の揺らぎ全体を包括しています。
一方で「喜怒愛楽」は、悲哀の「哀」を情愛の「愛」へとすり替えた形になっています。言葉の意味合いとしても、感情の起伏を表すバランスが崩れており、辞書的な正当性を持つ四字熟語としては成立しません。これが「喜怒愛楽 喜怒哀楽 違い」における揺るぎない結論です。