低用量ピルの避妊効果がいつから発揮されるかは、「生理の何日目に第1錠を飲み始めたか」によって決定的に異なります。自己判断でタイミングを誤ると、薬を飲んでいる安心感とは裏腹に無防備な状態に陥るリスクがあります。
世界的な臨床プロトコルおよび日本産科婦人科学会のガイドラインにおいて、最も確実とされるのが「Day 1スタート(月経初日服用開始)」です。月経が始まった当日に1錠目を服用した場合、その日直後から排卵抑制メカニズムが作用し、初日から避妊効果が期待できるとされています。卵巣内で新しい卵胞が発育を始める初期段階を即座にブロックするためです。
一方、月経初日を過ぎてから服用を開始する「サンデースタート(月経開始後の最初の日曜日から開始)」や「クイックスタート(周期に関わらず受診当日から開始)」を採用した場合は条件が根本から変わります。この場合、卵胞発育がすでに進行している可能性を排除できないため、「実薬を7日間連続で服用し終えるまで」は避妊効果が確立しません。この7日間に性交渉を持つ場合は、コンドームなど他の避妊法を併用することが絶対条件となります。