藤吉氏の会見に先立ち、同日昼に行われた夫・太川陽介氏の記者会見は、芸能史上に残る名対応として記録されています。テレビ東京系『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で国民的な人気を再燃させていた太川氏は、終始毅然とした態度を保ち、時折トレードマークである笑顔さえ交えながら質問に答えました。
「うちのバカもんが、軽率な行動でご迷惑をおかけしました」「僕が守る。離婚は毛頭ありません。誰が疑っても、僕は妻を信じます」。この潔く力強い宣言は、太川陽介の神対応会見としてメディアから絶賛されました。妻の失態を公の場で引き受け、男気を見せることで、火の粉をすべて自らの懐に収めたのです。
しかし、この完璧な会見の裏には、夫婦間の根深い力学が存在していました。バラエティ番組等で度々明かされていた太川氏の「徹底した亭主関白ぶり」です。家庭内のルールを厳格に定め、妻の外出や交友関係を細かく把握しようとする太川氏の支配的な気質に対し、藤吉氏が息苦しさを感じていたという証言は複数の芸能関係者から語られています。
外部のプロデューサーに頼り、夜な夜な音楽活動に逃避していった背景には、良妻賢母というパブリックイメージと家庭内の緊張感に押しつぶされそうになっていた藤吉久美子の不倫報道の真相が隠されていました。