頭部にアタマジラミが寄生しているかどうかを判断するには、感覚に頼るのではなく、明確な物理的サインを確認することが鉄則です。現場の皮膚科医や保健師が診断時に最初に着目する3つの決定的ポイントを押さえておきましょう。
第1のポイントは、「髪の根元付近に付着した白い卵の有無」です。アタマジラミの成虫はすばしこく頭皮付近を逃げ回るため、肉眼で見つけるのは容易ではありません。しかし、卵は頭皮から1〜2cm以内の毛幹に強固なセメント様物質で産み付けられます。特に後頭部や耳の周囲に集中して見られるのが典型的な特徴です。
第2のポイントは、「初期症状としてのかゆみと頭皮の掻き傷」です。シラミが頭皮から吸血する際に注入する唾液によってアレルギー反応が起き、強いかゆみが生じます。無意識にポリポリと頭を掻く頻度が増えたり、頭皮に小さな赤い湿疹や点状の出血痕が見られたりする場合は、寄生が進んでいるサインといえます。
第3のポイントは、「家族や集団内での連鎖的な発生」です。子どもが通う保育園や小学校から「シラミ発生のお知らせ」が配布された直後や、兄弟姉妹が頭のかゆみを訴え始めたタイミングは、すでに潜伏している確率が格段に跳ね上がります。