多くの視聴者が衝撃を受けたのが、2015年から約9年間にわたり出演し続けた朝の情報番組『グッド!モーニング』からの正式降板でした。2023年秋に第1子を出産し、産休に入っていた彼女がそのまま番組へ復帰することなく降板となった経緯について、ネット上では「局とのトラブル」「キャスター陣の世代交代」など様々な噂が囁かれました。
しかし、関係者の証言や当時の報道データを総合すると、新井恵理那のグッドモーニング降板理由における決定的な要因は、早朝帯生放送の持つ「物理的・生理的な過酷さ」にあります。早朝4時55分スタートの生放送を担当する場合、局入りは午前2時前後、起床は午前1時台となります。生後間もない乳幼児を抱え、夜間授乳や突発的な体調不良が日常茶飯事である育児初期において、この生活リズムを維持することは母親の身体的健康を著しく損なう危険がありました。
当時、番組復帰に向けた話し合いが局側と所属事務所の間で持たれましたが、フル稼働での帯復帰は不可能と判断。番組側も朝の時間帯における大幅なリニューアルと後任キャスターの定着を進めていたタイミングが重なり、双方合意の上で円満な勇退という形が取られました。一部で囁かれた「不仲説」や「干された」という推測は、過酷な放送現場の実情を無視したセンセーショナリズムに過ぎません。
その後囁かれた新井恵理那の復帰の真相についても、焦って現場に戻るのではなく、子どもの成長に合わせて単発番組から徐々にウォーミングアップを図る慎重なステップが選択されました。「子どもとの時間を犠牲にしてまで元の過密労働に戻らない」という決断は、近年の女性アナウンサーの働き方改革という観点からも極めて合理的な判断だったと評価されています。