寺田蘭世という表現者を語る上で欠かせないのが、2026年11月に発売された1st写真集『なぜ、忘れられないんだろう?』(集英社クリエイティブ)です。この写真集は単なるアイドルグラビアの枠組みを大きく超え、彼女自身の強いこだわりが細部にまで反映されたアートブックのような仕上がりとなっています。
神戸や長崎などを舞台に撮影された同書では、衣装のスタイリングやメイク、世界観のディレクションに本人のアイデアがふんだんに盛り込まれました。クラシックな洋館、情熱的な真紅のドレス、アンティークな小物使いなど、彼女が長年培ってきた「好きなものに対する誠実さ」が凝縮されています。タイトルの通り、読者の心に一生残り続けるような圧倒的な余韻を残しました。
また、日刊スポーツでのコラム連載『蘭世のときめきcollection』では、世間の流行に迎合することなく、「自分が心から美しいと思うもの」を論理的かつ情熱的な言葉で綴っていました。単に可愛い服を着るだけでなく、「なぜそのデザインが心を動かすのか」「歴史的背景に何があるのか」を考察する彼女の姿勢は、当時からアパレル関係者やクリエイターからも高い注目を浴びていたのです。