耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科

耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科

耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

拍動性耳鳴りに直面した際、最も避けるべきは「疲れのせいだろう」「そのうち収まるはず」という根拠のない楽観です。特に拍動性耳鳴りが片耳だけに強く自覚されるケースでは、脳神経外科領域の重大な病変が背景に潜んでいる確率が跳ね上がります。

代表的な基礎疾患として挙げられるのが硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)です。本来であれば毛細血管を介してつながるはずの脳の硬膜動脈と静脈洞が、病的なバイパス(短絡)によって直接つながってしまう後天性の血管異常です。高圧の動脈血が薄い静脈へ直接噴出するため、激しい血流乱流が生じて激しい拍動音を鳴らします。これを放置すると静脈圧が上昇し、脳出血や静脈梗塞、不可逆的な認知機能低下を引き起こす危険性があります。

さらに、先天的な血管奇形である脳動静脈奇形(AVM)や、頭蓋骨底の動静脈短絡、動脈硬化に伴う内頸動脈狭窄症、さらには脳動脈解離なども拍動性耳鳴りの引き金となります。これらは脳梗塞やクモ膜下出血という致死的な事態へ直結しかねない病態です。

以下のチェック項目に当てはまる場合は、一刻の猶予もない拍動性耳鳴りの危険な兆候と捉え、速やかに脳卒中専門医の受診を検討する必要があります。

  • 首の横(頸動脈)を指で軽く圧迫すると、耳鳴りの音が一時的に小さくなる、または完全に止まる
  • 拍動性の音だけでなく、強い頭痛や目の奥の激痛、めまい、吐き気を伴っている
  • まぶたの腫れ、充血、ものが二重に見える(複視)、眼球が前方に突き出てくる感覚がある
  • ろれつが回らない、手足のしびれや脱力感があるなど、神経脱落症状を併発している
  • 耳鳴りの音量が日を追うごとに増大し、睡眠や日常生活に著しい支障をきたしている
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。