日本の鉄鋼業を取り巻く環境は、脱炭素化(グリーン・スチール)へのシフトと世界的な供給過剰問題により、大きな転換期を迎えている。日本製鉄株式会社の橋本英二会長が主導する構造改革の波は、グループ全体の生産性向上と高付加価値化を強く求めている。この変革の潮流の中で、現場の実行部隊を率いる日鉄テックスエンジ株式会社の藤野伸司社長の手腕にも熱い視線が注がれている。
藤野伸司社長は、現場主義の底力とデジタルによる効率化の融合を強く打ち出している。伝統的なエンジニアリング業界において、長年培われた職人技と最先端テクノロジーをいかにシームレスに結合させるか。橋本英二会長が描く大所高所のグループ再編・成長戦略と同期しながら、現場の安全と品質を担保しつつ収益基盤を強化するタフな経営舵取りが続いている。