駅周辺の街並みを歩くと、昭和の風情を残す個人商店や居酒屋の並びに混じって、若い世代が手がけるテイクアウト専門のカフェやベーカリーが点在していることに気づく。決して大規模な再開発ビルが立ち並ぶわけではないが、身の丈に合ったスモールビジネスが少しずつ息を吹き返しているのだ。
「昔ながらの常連さんと、新しく引っ越してきた若いお母さんたちが同じカウンターで話しているのを見ると、この街の面白さを感じる」。駅前で自家焙煎コーヒーを販売する店主は笑顔を見せる。新旧の住民が自然に混ざり合うハブとして、駅前の路地が再び機能し始めている。