清春という表現者の足跡を振り返る上で、黒夢とSADSという二つの巨大なバンドの存在は外せない。ベースの人時とともに結成した黒夢でメジャーシーンに殴り込みをかけ、ポニーキャニオン時代にはシングルやアルバムでチャートを席巻した。過激なステージングと鋭利な言葉で時代を挑発し、若者たちの熱烈な支持を集めた狂騒の時代だ。
その後、SADSを結成した清春は『ETERNAL RUSH』などのヒット曲を放ち、さらにはエイベックスへの移籍や自主レーベルの立ち上げなど、常に自らの表現の純度を守るために戦い続けてきた。激しいロックのうねりの中に身を置きながらも、彼が一貫して崩さなかったのが「家族のプライバシーを侵食させない」という鉄の意志だった。
世間がどれほど彼の私生活を暴こうとしても、清春は家庭とステージを明確に切り離し、娘たちが日常の平穏を享受できるよう守り抜いた。その姿勢こそが、彼が持つ真のダンディズムだったといえる。