一方で、金融や投資の専門家からは「大谷は経済的に損をしているのではないか」という指摘も根強く存在する。2034年から2043年にかけて支払われる年6800万ドルには、利息が一切つかないからだ。
世界的なインフレが進行する中、10年後や20年後の1ドルの価値は現在のそれよりも確実に低下する。即座に7000万ドルを受け取って運用すれば得られたはずの「機会費用」を考慮すると、彼は実質的に数億ドル規模の経済的価値を放棄したことになる。効率や利回りばかりを追求する現代マネーゲームに対する、強力なアンチテーゼとも言える決断だ。