一時期ネット上では「未知の奇病にかかった女性」「エイリアンの遺伝子実験の犠牲者」「薬品による化学変化」など、多種多様なオカルト的仮説が飛び交っていた。しかし、法医学者や専門家の分析によれば、その変色の原因は科学的に明快な説明がつく。
死後に人間の体が緑色に変色する現象は「腐敗変色(腐敗緑斑)」と呼ばれる自然な生理現象だ。死亡後、体内の細菌が急速に繁殖して硫化水素を発生させ、血液中のヘモグロビンと結合することで緑色の硫化ヘモグロビンが生成される。特に腹部や皮膚の薄い部位から緑変が始まり、全身へと広がっていく。つまり、あの異様な色彩は超常現象などではなく、死体が特定の環境下で辿る生物学的な分解プロセスの現れに過ぎない。