照橋心美が「表の正ヒロイン」であるならば、相卜命は「裏の真のパートナー」と呼ぶにふさわしい立ち位置を確立しました。相卜命がPK学園に現れた動機は、自らの予知能力で見えた運命の相手「イニシャルS.K、ピンクの髪、尋常ではない才能の持ち主」を探すことでした。その相手こそが斉木楠雄(Saiki Kusuo)です。
相卜命の最大の強みは、楠雄の超能力の全貌を知り、その重荷を直接分かち合える数少ない人間である点にあります。楠雄は普段、家族(両親・祖父母・兄)以外には超能力を完全に隠して生活していますが、相卜はその善性と実力を見抜き、日本の破滅を阻止する火山噴火ミッションにおいて不可欠な共闘者となりました。楠雄が「他人に本音を隠さず、素のままの自分でいられる相手」は、作中でも相卜命と鳥束零太くらいしか存在しません。
作中の描写において、相卜は単なる恋する乙女にとどまらず、他人のために命を張れる高い倫理性(聖人とも評される精神性)を発揮します。楠雄も彼女を「命」と下の名前で呼び、能力の相棒として全幅の信頼を寄せています。予知という絶対的な運命のフラグを持ち、楠雄の孤独に直接寄り添える存在であることから、「恋愛のドキドキ感を超越したソウルメイト(魂の伴侶)としては相卜命が正妻筆頭である」と考察する読者が多いのも必然と言えます。