「猫の手も借りたい」とは、非常に忙しくて人手が足りず、どんなに役に立たないものでもいいから誰かに手伝ってもらいたい状態を意味することわざ・慣用句です。単に「忙しい」と伝えるだけでなく、切迫感や手一杯な状況を少し自虐的かつ柔らかく表現できるのが特徴です。
ここで重要なのは、「猫の手=役に立たないものの象徴」として捉えられている点にあります。愛猫家にとっては「肉球が可愛い」「癒やしてくれる」と愛おしく思える猫の前足ですが、ことわざの上では「小さくて物を掴むこともできず、作業の役には立たないもの」の代名詞として扱われています。つまり、「普段なら全くあてにしないような存在の手であっても借りたいほど追い詰められている」というニュアンスが含まれているのです。