公の機関である国会議事堂の見学ツアーですが、実際に参加した来訪者の口コミや現場の証言からは、ガイドブックだけでは分からない生々しい実態が浮かび上がってきます。
SNSや訪問者のレポートで最も多く言及されているのが、「案内を担当する衛視(警備係官)の解説クオリティの高さ」です。単なるルート案内にとどまらず、建物の建築秘話、床に敷き詰められた総延長4キロメートルを超える赤絨毯の裏話、議場内の彫刻にまつわる逸話などをユーモアを交えてテンポよく語ってくれるため、「堅苦しい場所かと思っていたが、想像以上に引き込まれた」という声が多数を占めます。
一方で、昭和初期の建築物ならではの物理的なハードルも存在します。衆議院の公式参観手続案内にも記載されている通り、議事堂内は段差や階段が非常に多い構造になっています。エレベーターは基本的に要配慮者向けとなっており、通常ツアーでは長い階段の上り下りが続くため、「ヒールや革靴で行って足が疲れた」という感想も少なくありません。足腰に不安がある方や車椅子を利用される方は、受付時に衛視や係員へ申し出ることで別ルート(エレベーター利用)の配慮を受けられます。
また、見学中の写真撮影には厳しい制限があります。議場内や御休所など指定された場所以外での撮影は禁止されており、歩行中の立ち止まり撮影も厳格に注意されます。ただし、ツアーの最後に出る議事堂前庭では、テレビでおなじみの正面外観をバックに記念撮影を行う時間がしっかり確保されています。