犯行に及んだ人物が利用したチームラボでの盗撮手口は、主に施設独自の建築構造と照明環境に起因しています。環境犯罪学の観点からも、チームラボの空間には防犯上の特異な要素が重なり合っていました。
第一に、床面がフルミラー(全面鏡)仕様となっている展示室(代表例:『The Infinite Crystal Universe』など)では、真上に立っている人の下着や足元が、数メートル離れた斜め下の角度からでも鏡面に反射して視認できてしまう光学的な構造が存在します。
第二に、演出上、館内全体が極めて薄暗く設計されており、来場者の視線が上方の壮大なイルミネーションや映像に奪われやすい心理的隙(無防備な状態)が生じます。加害者はこの「暗がり」と「鏡の反射」、そして「周囲の注意散漫」を悪用し、足元にスマートフォンを忍ばせたり、反射面を執拗に撮影する手口を用いていました。
こうした構造的リスクに対し、施設側がどのような是正措置を敷いたのかがその後の大きな焦点となりました。