ためしてガッテン耳鳴りの治し方真相|脳の過剰反応を鎮める新アプローチ

ためしてガッテン耳鳴りの治し方真相|脳の過剰反応を鎮める新アプローチ

ためしてガッテン耳鳴りの治し方真相|脳の過剰反応を鎮める新アプローチの見逃せないポイントを一挙に解説しました。

脳がボリュームを上げすぎているのであれば、どうすればその興奮を鎮めることができるのでしょうか。番組が導き出した答えこそ、「失われた音を外から補い、脳を安心させること」でした。この原理を臨床に応用したものが「音響療法」および「補聴器療法」です。

一般的なイメージとして、補聴器は「会話が聞き取れなくなった高齢者が着ける機器」と思われがちです。しかし耳鳴り治療における補聴器は、目的が根本から異なります。補聴器を用いて聞こえにくくなっていた高音域などの音を脳に届けると、脳の聴覚野は「なんだ、外からしっかり音が入ってくるではないか」と認識し、無理に上げていたボリュームアンプの感度を下げ始めます。過剰興奮が収まるにつれて、耳鳴りの電気信号も自然と弱まっていくのです。

さらに医療現場で広く採用されているのが、TRT(Tinnitus Retraining Therapy:耳鳴り再訓練療法)と呼ばれる音響療法です。これはカウンセリングと同時に、耳鳴りよりも少し小さな環境音やホワイトノイズを特殊な発生装置から流し続ける治療法です。

耳鳴りを完全に消し去るのではなく、心地よい背景音に溶け込ませることで、脳の無意識のフィルターが「この音は生命維持に危険な情報ではない」と学習します。部屋を真っ暗にすると小さなロウソクの炎が際立つのに対し、部屋全体を明るくすると炎が目立たなくなるのと同様の理屈です。静寂な環境を避け、常に適度な環境音に身を置くことが、脳の過敏さをリセットする近道となります。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。