鼻の横を押すと痛い原因とは?蓄膿症・歯性上顎洞炎のサインと受診科

鼻の横を押すと痛い原因とは?蓄膿症・歯性上顎洞炎のサインと受診科

鼻の横を押すと痛い原因とは?蓄膿症・歯性上顎洞炎のサインと受診科についての疑問解決ガイドをご紹介します。

Q1:鼻の横を押すと骨が痛い気がしますが、骨折や腫瘍の可能性はありますか?
A1:外傷(顔面を強く打撲したなど)の既往がない場合、通常の日常生活で骨折することは極めて稀です。骨そのものが痛むと感じるケースの多くは、骨の内部にある「上顎洞」粘膜の高度な炎症(上顎洞炎)や、骨膜の炎症です。ただし、長期間にわたって片側だけの頑固な骨の痛みや顔面のしびれ、血の混じった鼻汁が続く場合は、上顎洞真菌症や良性・悪性腫瘍(上顎がん等)の除外が必要となるため、耳鼻咽喉科で副鼻腔CTや内視鏡検査を受けてください。

Q2:片側だけ痛くて臭い鼻水が出ます。自然治癒することはありますか?
A2:自然治癒する可能性は極めて低く、放置は推奨されません。片側の激痛と悪臭を伴う鼻汁は、典型的な「歯性上顎洞炎」または「嫌気性菌感染による急性副鼻腔炎」の兆候です。原因菌が副鼻腔内で増殖し、排泄孔が詰まって閉塞している状態のため、専門医による局所処置や適切な抗菌薬の投与、場合によっては歯の根の治療(根管治療)を行わない限り、慢性化して骨破壊が進む危険があります。

Q3:市販の蓄膿症薬(チクナインなど)を飲めば、病院に行かなくても治りますか?
A3:市販の漢方製剤(辛夷清肺湯など)は、軽度の慢性副鼻腔炎に伴う鼻づまりや粘膜の鬱血を緩和する効果が期待できますが、すでに細菌感染によって「押すと痛い」ほどの急性炎症や排膿が起きている場合、あるいは歯が原因の上顎洞炎には根本的な効果が望めません。一時的に症状が和らいでも内部で炎症が進行することがあるため、痛みを伴う段階では市販薬に頼らず医療機関を受診してください。

Q4:痛いときに鼻の横のツボ(迎香)をマッサージしてもいいですか?
A4:絶対に避けてください。押して痛みが出ている時点で、患部の皮下組織、骨膜、あるいは内部の上顎洞粘膜が急性炎症を起こしています。炎症部位を外部から物理的に圧迫・摩擦すると、組織の損傷を悪化させ、骨膜炎の併発や細菌の拡散を招く恐れがあります。痛みが完全に消失するまではツボ押しやマッサージ、美顔ローラーの使用を一切中止してください。

森 瞳
著者

森 瞳

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