ほんの数年前まで、同一の耳たぶに複数のピアスホールを開ける行為は、反骨精神の表れとされることが多かった。だが、その固定観念はあっけなく崩れ去った。
「2024年頃から、クラシカルなハイジュエリーブランドが相次いで複数付けを前提としたマイクロスタッドやセットピアスを発表しました。これが決定打でしたね」と、都内セレクトショップのジュエリーバイヤー・神谷修平氏は語る。「ハードさではなく、優雅さや知性を表現する手段へと完全に昇華されたのです」。
SNSでの「#EarCuration」の投稿数は前年比180%増を記録。1つの耳たぶを一枚のキャンバスに見立て、空間の「余白」を楽しむ感覚が広く定着している。