「発売予定日なのにどこにも売っていない」というファンの不満は、流通の仕組みを知ることで解消できます。メーカーが公式サイトで提示する発売日は「メーカーから問屋への出荷日」であることが多く、実際のガチャガチャ設置場所に機械が充填されるまでには1日〜3日のタイムラグが生じます。
まず、業界の絶対的リーダーであるバンダイの動きです。バンダイガシャポン入荷情報を精査すると、12月の新商品は第2週(12月8日前後)から段階的に店頭展開が始まり、最大のピークは給与日やボーナス支給が集中する第3週(12月15日〜19日)に設定されています。バンダイの強みは公式在庫検索サービス「ガシャどこ?PLUS」の精度の高さであり、主要店舗におけるマシンごとの残量ステータスがほぼリアルタイムで把握できます。
対するタカラトミーアーツ新作は、細部まで作り込まれた「肩ズンFig.」シリーズや、ディズニー、ポケモンなどの強力なグローバルIPを第3週〜第4週にかけて大量投下してきます。タカラトミーアーツ系の筐体は、玩具売り場だけでなく大手スーパーや書店の一角に強く根を張っているため、専門店で枯渇しているアイテムが近所のスーパーで平然と残っているケースが頻発します。
物流関係者の証言によると、「12月下旬は年末年始の配送停止期間が控えているため、問屋各社は22日頃までに年内の配送を強引に完了させる」とのことです。つまり、12月18日〜22日の5日間こそが、全国で最も在庫が充実し、同時に激しい争奪戦が繰り広げられる決戦期間となります。