センダンの木を庭に植えてはいけない理由とは?実の毒性と白檀との違いを徹底解剖

センダンの木を庭に植えてはいけない理由とは?実の毒性と白檀との違いを徹底解剖

センダンの木を庭に植えてはいけない理由とは?実の毒性と白檀との違いを徹底解剖について知っておくべき ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

日本には古くから「大成する人物は幼少期から卓越した才気を示す」という例えとして、「栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)」という有名なことわざが存在します。この言葉から「センダンの木は芽が出たときから良い香りがする」と誤解されがちですが、ここに植物学的な大きな罠があります。

結論から述べると、この故事成語に登場する「栴檀」とは、お香や仏像の材料として名高いビャクダン科の白檀(Sandalwood / Santalum album)を指しています。日本の山野に生えるセンダン科のセンダン(Melia azedarach)ではありません。

項目日本のセンダン(楝・樗)白檀(ビャクダン)編集部の見解・重要ポイント植物学的分類ムクロジ目センダン科
(落葉高木)ビャクダン目ビャクダン科
(半寄生の常緑小高木)科レベルで全く異なる別種。外見も性質も別物。原産地・自生環境日本(四国・九州・沖縄・暖地)、アジア熱帯・亜熱帯インド、インドネシア、オーストラリア等の熱帯乾燥地白檀は日本の冬の寒さに耐えられず屋外越冬不能。香気・香りの特徴花に甘い微香あり。
樹幹・葉・双葉に香木としての香りなし。心材に極めて高貴な芳香成分(サンタロール)を含有。「双葉より芳し」の主役は白檀。センダンには芳香はない。毒性の有無有毒(メリアトキシン)
果実・樹皮の誤食は危険無毒(香料・生薬として利用)センダンの実は猛毒指定ではないが、誤飲防止が必須。主な用途・流通価値家具材、内装材、楽器材(ギター)、街路樹高級香木、線香、精油(アロマ)、彫刻工芸品センダンは近年、国産早生広葉樹材として再評価中。

中国の古典から伝来する過程で、香木である白檀(中国名:栴檀)と、日本に自生していた自生樹「あふち(楝)」に同じ漢字が当てられたことで、今日に続く名称の混同が生じました。「芳香を期待して庭にセンダンを植えたら、まったく香らない大木になって困惑した」というケースは、この故事の誤読に起因しています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。