食用として衛生管理された工場で養殖されるコオロギなどとは異なり、公園や街路樹に生息する野生のセミには昆虫食ならではの危険性が凝縮されています。
セミは幼虫として数年間もの長い歳月を地中で過ごし、樹木の根から樹液を吸って成長します。その過程で、土壌に含まれる残留農薬、重金属、化学物質などを体内に蓄積している可能性が否定できません。また、野生動物や鳥類の糞便に由来する病原菌、地中の細菌やカビ、さらにはセミ特有の寄生虫リスクも存在します。
一般家庭の調理環境で素揚げや塩茹でをした程度では、完全に死滅しない耐熱性の細菌毒素や、加熱しても無毒化されない有害物質が残る恐れがあり、重い食中毒を引き起こす危険性をはらんでいます。