2026年現在、月亭方正の現在の活動は寄席と独演会を主軸に据えつつ、関西圏の情報番組や全国ネットの特番にも顔を出す極めて充実したバランスを維持しています。天満天神繁昌亭や神戸新開地・喜楽館といった上方落語の定席ではトリを務めることも珍しくなく、客席には往年のバラエティファンから年配の落語通まで幅広い層が詰めかけています。
かつて全国区のテレビ番組で見せていた突拍子もない絶叫や体を張ったリアクションは影を潜め、現在の高座で見せるのは徹底して練り込まれた「間」と、人間の業や愚かさを温かく包み込む古典落語の語り口です。関係者によると、独演会の年間動員数は2万人規模に達しており、中堅からベテランへと差しかかる上方落語界において、名実ともに客を呼べる興行主としての評価を確立しています。
テレビタレントが落語に手を出すことに対して、当初は演芸界内外から冷ややかな視線も注がれました。しかし、方正は一切の特権を排し、見習いとしての修行から地道にステップを踏み重ねました。そのひたむきな姿勢が上方落語界の重鎮たちを動かし、現在の揺るぎないリスペクトへとつながっています。