インターネット上の「飼いやすい犬」という宣伝文句を鵜呑みにした結果、引き取り後に現実のギャップに苦しむ飼い主は後を絶ちません。SNSや動物愛護センターの相談窓口に寄せられるリアルな現場データから、見落とされがちな盲点を検証します。
誤解1:「小型犬だから散歩は必要ない」という致命的なミス
ネット上で頻繁に散見される「小型犬は室内を走り回るだけで散歩不要」という言説は、動物行動学の観点から明確に否定されています。散歩の主目的は筋力維持だけでなく、外の匂いや音に触れることによる脳への刺激とストレス発散です。散歩を怠った小型犬はエネルギーを持て余し、室内での破壊行動や夜間の無駄吠え、他者への過剰な警戒心を悪化させる直接的な原因となります。最低でも1日2回、各15〜20分の散歩は必須です。
誤解2:「抜け毛が少ない=手入れが不要」ではない
抜け毛が少ないとされるトイプードルやビションフリーゼなどは、毛が自然脱落しない代わりに伸び続けます。日々のブラッシングを怠ると数日でフェルト状の毛玉となり、通気性が失われて重度の皮膚トラブルに発展します。「掃除の手間が減る代わりに、毎日のブラッシングと月々のトリミング代(年間10万〜18万円程度)が発生する」というコストのトレードオフを正確に把握しなければなりません。