「頭がうるさい」脳内多動の正体とは?大人のAdhd原因と対処法

「頭がうるさい」脳内多動の正体とは?大人のAdhd原因と対処法

「頭がうるさい」脳内多動の正体とは?大人のAdhd原因と対処法の重要なポイントについて、最新情報を基に徹底解説します。

脳内多動の当事者が抱える主観的体験は、外部からは極めて想像しにくいものです。当事者コミュニティや手記、エンパワーメントカウンセラーの発信で広く共感を呼んでいるのが、思考が芋づる式に暴走する「脳内マジカルバナナ状態」という表現です。これは、提示された1つの言葉から「バナナと言ったら黄色、黄色と言ったらレモン、レモンと言ったら酸っぱい……」と、何十もの連想がわずか数秒でネットワーク状に炸裂してしまう認知的特性を指します。

定型発達の思考がレールの上を走る列車(直列型)だとすれば、脳内多動を抱える人の思考はクモの巣のように全方位へ拡散する「ネットワーク脳」です。この特性は、クリエイティブな発想やブレークスルーを生む源泉となる一方で、ビジネスシーンにおいては深刻な機能不全を引き起こします。これが脳内多動が仕事へ与える影響の典型です。

具体的には、メールを1本返信する間に別の業務の懸念が浮かび、書類作成に移ったかと思えば関連する過去のミスを思い出して強い不安に襲われるなど、マルチタスクの渦に巻き込まれます。さらに厄介なのが、興味のあるタスクに突入した際に起きる「過集中と脳疲労」のサイクルです。集中している間は疲れを感じないものの、エネルギーを前借りして限界を超えて脳を酷使するため、集中が切れた途端に燃え尽きたように動けなくなります。ネット上の当事者座談会や知恵袋でも「外見はぼんやり座っているだけに見えるため、同僚から『暇そう』と誤解されるが、内面ではフルマラソンを走り続けているほど体力を吸い取られている」という切実な声が数多く上がっています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。