下地が整ったら、いよいよシートの敷設に入ります。ここでプロとDIY初心者の差が最も顕著に現れるのが、ピンのピッチ、シート同士の重なり、そして構造物との境界処理です。
まず把握すべきは防草シート固定ピンの間隔です。コストを惜しんでピンの数を減らすと、必ず強風時にシートが浮き上がります。標準的な施工基準として、シートの長手方向・外周部は50cm間隔、中央部分は千鳥配置(ジグザグ)で1m間隔(1㎡あたり約3〜4本)を目安に打ち込みます。法面や強風が吹き抜ける開けた敷地では、外周を30cm間隔に狭めるのが鉄則です。
複数のシートを並べて敷く際の防草シート重ね代の目安は、最低でも10cm以上、可能であれば15cm〜20cmを確保します。傾斜地では水上側のシートを水下側のシートの上に重ねる「水流の法則」を厳守してください。さらに、重ね合わせたジョイント部分やピンの頭の上から専用の防草シート粘着テープで補修・密閉を行うことで、ピン穴からの光漏れと雑草の突き出しを完全にシャットアウトできます。
住宅の基礎やブロック塀に接する外周部では、シートを壁面に約5〜10cmほど立ち上げて敷設します。立ち上げた端部は防草シート専用のウレタン系接着剤や変成シリコンコーキングで躯体に隙間なく密着させるか、見切り材で押さえて固定します。この立ち上げ処理を怠り、地面と壁の角でシートを切断してしまうと、最も草が生えやすい基礎際から雑草が大量発生する原因になります。
施工前の確認事項として、防草シート表裏の見分け方にも注意が必要です。一般的に不織布タイプはサラサラとした面や印字がある面が表(上面)、織布タイプは光沢やコーティングがある面が表とされるケースが多いですが、メーカーや製品仕様によって水を通す方向が指定されている場合があります。必ず製品の取扱説明書を確認し、透水性を損なわない向きで敷設してください。