観覧車は英語でなぜFerris Wheel?人名由来の衝撃真相と使える例文を徹底解説

観覧車は英語でなぜFerris Wheel?人名由来の衝撃真相と使える例文を徹底解説

観覧車は英語でなぜFerris Wheel?人名由来の衝撃真相と使える例文を徹底解説について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご確認ください。

英語で観覧車を意味する「Ferris wheel」の語源は、アメリカの土木技術者であるジョージ・ワシントン・ゲイル・フェリス・ジュニア(George Washington Gale Ferris Jr.)という実在の人物です。単なる愛称や商標ではなく、彼の名字そのものがアトラクションの一般名詞として世界中に定着しました。

歴史の転換点となったのは、1893年にアメリカで開催されたシカゴ万国博覧会(コロンブス新大陸発見400周年記念博覧会)でした。当時、アメリカ国内には並々ならぬ焦燥感がありました。その4年前、1889年のパリ万国博覧会でフランスが建設したエッフェル塔が世界中を熱狂させ、建築技術の粋として称賛を浴びていたためです。アメリカの技術陣には「パリのエッフェル塔を凌駕する、前代未聞のモニュメントを造らなければならない」という重い使命が課されていました。

多くの技術者がエッフェル塔のような高層タワーの模倣案を出す中、当時33歳だった橋梁技術者のジョージ・フェリスが提案したのは、「巨大な鉄の車輪を回転させ、人々を空中に持ち上げる」という奇抜な構想でした。当時のシカゴ日報や建築関係者の記録によると、当初このアイデアは「狂気の沙汰」「重さに耐えきれず崩壊する」と猛烈な批判と失笑にさらされ、博覧会の審査委員会からも却下されかけました。

しかし、フェリスは私財を投じて詳細な力学計算と特殊鋼材の調達を進め、ついには直径約76メートル、最高到達点80.4メートルの巨大観覧車を完成させます。その規模は現代の常識すら超えていました。1台のゴンドラは大型バスほどの広さがあり、椅子40席を備え最大60人を収容。全36台の客室が満員になれば、一度に2,160人以上が空中遊覧を楽しめるという規格外の鉄骨構造物だったのです。

1893年6月21日の正式稼働初日、車輪が軋みもなく優雅に回転を始めると、集まった群衆からは地鳴りのような歓声が上がったと当時の『The Chicago Tribune』紙は報じています。会期中にこの観覧車へ搭乗した来場者は140万人を超え、万博の象徴となった彼の偉業を讃えて、人々はこの巨大な乗り物を「Ferris Wheel(フェリスの車輪)」と呼ぶようになりました。これが現代に続く「Ferris wheel」の決定的な起源です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。