八分の六拍子はなぜ2拍子?4分の3拍子との違いと数え方の真相

八分の六拍子はなぜ2拍子?4分の3拍子との違いと数え方の真相

八分の六拍子はなぜ2拍子?4分の3拍子との違いと数え方の真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

ネット上のQ&Aサイトや初学者向けブログでは、八分の六拍子に関して理論的な誤解に基づいた解説が散見されます。代表的な2つの誤解を正しく是正しておきます。

誤解1:「八分の六拍子は、3拍子が2つ合体したものだから3拍子系である」

これは完全な誤りです。「1小節が3分割される拍子」が3拍子であり、「1小節が2分割される拍子」はどこまでいっても2拍子です。八分の六拍子は「1拍が3分割(3連構造)」されているだけであり、小節全体としては2拍で進行します。これを3拍子系と混同すると、指揮のタイミングやドラムのキック位置が破綻します。

誤解2:「テンポが遅ければ単純な6拍子として演奏してよい」

テンポがどれほど遅くても、音楽的階層(メトリカル・ハイエラルキー)において1拍目と4拍目が「主拍」である事実は変わりません。6つの音符すべてを均等な重みで弾いてしまうと、楽曲が本来持つバロック・古典派由来の舞曲的性格(クーラントやシチリアーノの気品)が完全に失われ、ただの練習曲のような無機質な演奏に成り下がってしまいます。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。