かつてネット上で囁かれていた「納豆菌が強力すぎて乳酸菌を死滅させてしまうのではないか」という懸念。結論から言えば、これは完全な誤解であることが近年の研究で明らかになっている。
むしろ事実は正反対だ。極めて強靭な芽胞(がほう)に包まれた納豆菌は、胃酸の荒波を軽々と突破して腸内に到達する。そして腸内で納豆菌が活動を始めると、周囲の酸素を消費して腸内を「無酸素状態」へと整えてくれる。これこそが、酸素を嫌う有用な乳酸菌やビフィズス菌にとって最高の増殖環境を作り出すのだ。つまり、納豆菌は乳酸菌の働きを助ける「最強の先導役(露払い)」として機能している。