「小ラーメンを頼んだはずなのに、目の前に現れたのは標高数十センチの巨大な山だった」――実食調査やSNS上の現場報告で最も多く耳にするのが、このサイズ感に対する認識のズレです。一般的なラーメン店において「小」といえば控えめなボリュームを想起させますが、ラーメン二郎八王子野猿街道店2における小ラーメンは、茹で前で約350g〜400gに達します。これは一般的な中華そば(茹で前約130g〜150g)の2.5倍から3倍に相当する重量です。
撃沈を招く決定的な要因は、麺の量だけではありません。丼の底から麺を支える野菜(モヤシとキャベツ)の盛り、トロトロに煮込まれた分厚い巨大な豚(チャーシュー)、そして豚骨の髄まで炊き出された高比重の超濃厚ド乳化スープが加わります。総重量は容易に1.5kg〜2kg近くに跳ね上がり、胃袋へ容赦ない重圧をかけてきます。
さらに見逃せないのが「無料トッピング(コール)」の罠です。周囲の常連客につられて安易に「ヤサイマシマシ」や「アブラマシ」をコールした結果、丼から野菜が雪崩を起こし、麺に到達する前に満腹中枢が刺激されてギブアップに至るケースが頻発しています。この圧倒的な熱量と質量こそが野猿二郎の最大の魅力であると同時に、初見の客を翻弄する高い壁となっています。