長女である栗原菊乃氏は、幼少期からインターナショナルな環境で感性を育みました。高校卒業後にアメリカ・サンフランシスコへ留学して写真を専攻し、帰国後はロンドンのファッションスクールへ短期留学を重ねるなど、グローバルな視点からクリエイティブワークを学んでいます。
帰国後、スタイリストのアシスタントやメディアの編集アシスタントとして泥臭い下積みを経験。2015年にメンズストリートウェアブランド「PURPLE THINGS(パープルシングス)」を立ち上げました。東京のストリートシーンにおいて、女性デザイナーがメンズウェアのグラフィックやサイジングを手がけるアプローチは新鮮であり、コアなスケートカルチャー愛好者やセレクトショップから瞬く間に支持を獲得しました。
菊乃氏が一貫して意識していたのは、「誰の娘か」ではなく「プロダクトそのものがクールであるか」という点です。メディア露出においても父親の名前を掲げることは極力避け、純粋なデザイン力とカルチャーへの深い造詣によって自らの立ち位置を確立させました。