エースが落命した後、メラメラの実はドフラミンゴの手によってドレスローザのコリーダコロシアムの賞品として出回り、争奪戦が巻き起こりました。これを制して能力を引き継いだのが、死んだと思われていたもう一人の義兄弟、革命軍参謀総長・サボです。
サボが火拳を継承した理由には、綿密な物語上の必然性があります。かつて記憶を失い頂上戦争に駆けつけられなかったサボの悔恨は計り知れません。コロシアムでメラメラの実を食べたサボが放った最初の一撃は、まさにエースと同じ「火拳」でした。「あいつの意志はおれ達が継いでいくんだ」という言葉通り、形見としての実を宿すことで、兄弟の魂を未来へ繋ぎました。
一方、能力者ではないルフィは、修業の成果として「火拳銃(レッドホーク)」を完成させます。この技とエースの火拳の決定的な違いは以下の点にあります。
- 火拳(エース):自然系メラメラの実による炎そのものの高熱・膨張・爆発エネルギー。
- 火拳銃(ルフィ):ゴムの伸縮+「ギア2」による超高速血流の摩擦熱+武装色の覇気を極限融合させた物理打撃。水中でも消えない不屈の炎。
- 火拳(サボ):メラメラの実の純粋な炎に、自身の暗殺・破壊武術「竜爪拳(りゅうそうけん)」の握力と覇気を上乗せした重層的な破壊力。
ルフィの炎は能力ではなく、亡き兄への誓いと想いが引き起こす物理現象です。それぞれ異なるアプローチでワンピースにおけるエースとルフィ、サボの兄弟の絆が現在進行系で表現されています。