用途をオフィスチェアだけに限定するのは早計だ。実際には、生活のあらゆる場面で「背中を預ける場所」の最適化が進んでいる。
たとえばリビングの柔らかすぎるソファ。リラックスできる反面、骨盤が深く沈み込んで腰に最悪のダメージを与えるため、ランバーサポート形状のやや硬めなモデルを背後に挟むことで姿勢の崩壊を防ぐ。また、長距離ドライブ向けにはシートの振動を吸収する衝撃吸収タイプが重宝され、就寝前のベッド上での読書やスマホ閲覧には、背中全体を斜めに支える大型ウェッジ(三角)形状のモデルが定着した。それぞれの場所に応じた使い分けが、疲労蓄積の連鎖を断ち切る鍵となる。