風邪を早く治したい一心で、市販の総合風邪薬と栄養ドリンクを同時に一気飲みする人がいますが、ここには重大な落とし穴が潜んでいます。最大の懸念材料は「無水カフェイン」の過剰摂取です。
多くの一般的な栄養ドリンクには、覚醒作用や疲労感を一時的に麻痺させる目的で50mg前後のカフェインが含まれています。一方で、市販の総合感冒薬にも頭痛緩和や抗ヒスタミン薬の眠気防止のためにカフェインが配合されているケースが多々あります。これらを重ねて飲むと、1回のカフェイン摂取量が過多となり、動悸、胃痛、強い不眠、焦燥感を引き起こす危険性が高まります。
漢方薬として定番の葛根湯との併用注意点も見逃せません。葛根湯に含まれる「マオウ(麻黄)」の主成分エフェドリンは交感神経を刺激するため、カフェイン入りのドリンクと併用すると中枢神経への刺激が増幅され、血圧上昇や動悸を招く恐れがあります。風邪薬や漢方をすでに飲んでいる場合、あるいはこれから就寝して治したい場合は、必ずノンカフェイン栄養ドリンクを選択するのが鉄則です。