「デゴイチ」の愛称で全国民に愛されたD51形蒸気機関車(D51 452)も、同園を語るうえで絶対に外せない主役車両だ。深く重厚な黒に塗られた巨大な車体は、力強い蒸気の吐息と金属が擦れ合う音が聞こえてきそうなほどの圧倒的なリアリティを誇る。
日本の鉄道業の発展と物流網の維持を陰で支え続けたD51は、過酷な時代を泥臭く走り抜けた鉄の巨人だ。青梅に鎮座する車両は保存状態も極めて良好で、巨大な動輪のメカニズムや複雑に組み上げられた配管を至近距離で細部まで観察できる。画面越しや教科書では伝わりきらない圧倒的な重量感は、訪れる者の心を掴んで離さない。