では、実際に勝敗を分けた要素は何だったのか。本編集部が全試合の公式記録とスタッツを照合したところ、興味深い数字が浮かび上がった。勝ち上がったチームと敗退したチームの間には、セットプレーからの得点率と前半15分までの失点数に明確な差があったのだ。
このデータから見えるのは、技術力や知名度ではなく、「勝負どころでの設計」と「立ち上がりの集中力」という、地味だが極めて現実的な要素だ。特に今年の九州大会は、各チームの分析力が上がっており、流れの中からの崩しだけでは得点が生まれにくくなっている。セットプレーを「勝ちきるための武器」として磨いてきたチームが勝ち残ったのは偶然ではない。