「ハムサ(Hamsa / Khamsa)」という言葉は、アラビア語で数字の「5」を意味します。ヘブライ語の「ハメシュ(Hamesh)」とも同源であり、その名の通り人間の「5本の指」をかたどったハンドモチーフが最大の特徴です。
一般的なデザインでは、親指と小指が同じ長さで作られた左右対称の形が多く見られます。これは単に手そのものを模写したのではなく、調和と完全性を表す神聖幾何学的な意味合いが込められているためです。
その歴史はイスラム教やユダヤ教が成立する以前、古代フェニキア人が豊穣の女神タニトを象徴するシンボルとして用いていた時代まで遡ります。数千年の時を経てもなお、手のひらは「神の加護」や「他者への慈愛」「悪しきものを制止する力」をダイレクトに伝えるシンボルとして世界各地で大切にされています。