特別な素質を持たない一般人であっても、認知的なアプローチを継続することで明晰夢を見る確率は劇的に向上します。最も基礎的かつ安全性の高い手法が、日常の思考パターンを書き換える初心者向け明晰夢トレーニングです。
最大の肝となるのがリアリティチェックのやり方です。人間は起きているときの認知行動を無意識に夢の中へ持ち越します。日中、何気ない瞬間に「自分は今、夢を見ているのではないか?」と問いかけ、物理的な矛盾を確かめる検証儀式を1日10回以上行います。
具体的な検証手段は以下の3つが極めて有効です。
・指引き・手のひら確認:手のひらに反対の指を強く押し当てる(夢の中では指が手の甲を突き抜けることがある)。
・時計や文字の二度見:文字やデジタル時計の数字を一度見て、視線を逸らしてからもう一度見る(夢の中では文字列や時刻が激しく変化する)。
・鼻つまみ呼吸:鼻を指で完全に塞ぎ、口を閉じた状態で息を吸う(夢の中であれば呼吸ができてしまう)。
夢の中で「これは夢だ」と気づけた後、興奮のあまり心拍数が上がって強制起床してしまうケースが少なくありません。夢を自在にコントロールするコツは、感情を静かに保ちつつ「自分の両手をこすり合わせる」「その場でゆっくり独楽(コマ)のように回転する」という身体感覚刺激を行うことです。これにより夢環境の触覚情報が前頭葉にフィードバックされ、夢の世界が安定して長時間維持できるようになります。