熱帯雨林気候(Af)の雨温図は、すべての気候区の中で最も判別が容易な部類に入ります。特徴は「気温がほぼ横一直線で高く、降水量を示す棒グラフが年中高い水準を保っている」点です。
定義上は「最少雨月降水量が60mm以上」と定められており、明確な乾季が存在しません。赤道直下に位置する地域が多く、年間を通して強い日射によって上昇気流(赤道低圧帯/熱帯収束帯)が発生し、毎日のように午後になると「スコール」と呼ばれる激しい対流性降雨がもたらされます。
その結果、年間降水量は2,000mm〜3,000mm以上に達し、棒グラフは1年を通じて青々と高く並びます。シンガポールやインドネシアのジャカルタ、アマゾン川流域のマナウスなどが代表都市です。気温の年較差はわずか1〜3℃程度にとどまり、グラフの折れ線はほとんど波を打ちません。