韓国ドラマ『雪の女王』を語る上で欠かせないのが、本国放送当時の視聴率事情と、今なお愛される劇中音楽(OST)の完成度です。
韓国放送当時、本作の視聴率は平均して7%〜10%台前半と、前作『私の名前はキム・サムスン』のような爆発的な高数値を記録したわけではありませんでした。その最大の理由は、裏番組に最高視聴率50%を超え社会現象となっていた国民的メガヒット史劇『朱蒙(チュモン)』が放送されていたためです。
しかし、『雪の女王』は低視聴率と片付けられる作品ではありませんでした。インターネット上では熱狂的なファンが「雪の女王廃人(ペイン)」を自称し、深い考察が飛び交うなどカルト的な人気を獲得。日本をはじめとするアジア圏へ輸出されると評価は一気に逆転し、TBSの朝の韓流枠などでも高視聴率を記録しました。
音楽面では、バラードの貴公子と呼ばれたチョ・ソンモが歌うメインテーマ「愛…涙ぐましい(サラン…チャム アプン マル)」が、登場人物たちの張り裂けそうな心情を代弁。さらに実力派バンドLoveholic(ラブホリック)の楽曲や、映画音楽のように重厚なオーケストレーションが配置され、どのシーンを切り取っても涙を誘う名曲揃いとなっています。